Jyugem laboratory

人生は壮大な実験場

騎士道

ワンピースの好きなキャラはサンジ。jyugemです。

ドイツからの帰国便、隣の席はやや年上の女性でした。
イヤホンジャックのさす場所がわからなそうだったので教えてあげました。

女性 「ダンケ」(ドイツ語で「ありがとう」の意)

一応ドイツ語と他の外国語を話すようでしたがわかりません。

たぶんトルコ便だったのでトルコ人のような気もします。

僕が映画をみていると女性がトントンと肩をたたいてきました。
そして上を指差しながら何か言ってます。

あーライトの消し方がわからないんだ~
彼女のところだけ点灯していたライトを消してあげました・・・が、

女性 「ちがう、ちがう、そっち!そっち!」(言葉わからないですけどゆーてることはわかる)

あ、エアコン・・・そして2人ともしばし沈黙。

(えっ俺がエアコンを止めんの? 腕のばせば消せるよね) 

・・・とは言えず 相手がレディーだから仕方ない消してあげました。
 

そして映画をみているとまた肩をトントンと・・・

女性 「インド映画がみたいんだけど」

(いや、俺キャビンアテンダントじゃないから)

・・・とは言えず なにせ相手はレディーだからと自分にいいきかせ
少し手こずるものの探し出してあげました。

それからも色々とあったのですが、なんとかトルコの空港に到着しました。

女性 「◯▽□×♡♢・・・」

なんか言われましたがよくわかりません。
たぶん「いろいろありがとうねー」みたいなことを言われたんだとおもいます。
うん、きっとそーだ、そうに違いない!

自分の荷物をおろしているとまたトントンと・・・

俺が・・・


(女性の)荷物を・・・


おろすのかよ!!


(そもそも上に乗せてるだろーがよー!自分でおろせよ!)


落ちつけ・・・落ちつけ俺・・・
冷静に考えるんだ・・・どう考えてもこれ以降ひとに頼るような場面はないはず・・・

最後だ・・・これが最後なんだ・・・やってあげるだけでいいんだ・・・
なにせ相手は

レディーだから


吹き上げるアドレナリンを押さえつつ荷物をおろして差し上げました。

女性 「ダンケ」

そして降りるのを待っている時、後ろでその女性が誰かと会話する声が聞こえたので振り返ると・・・


旦那いるじゃねーか!最初っから旦那に頼めよ!
旦那も「君、いい人なんだってねー」みたいな顔してんじゃねーわっ!!

騎士道なんて大っ嫌いだーー!!